私は東ドイツに生まれた―壁の向こうの日常生活

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  • サイズ B6判/ページ数 315,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784885959929
  • NDC分類 302.34
  • Cコード C0036

目次

第1章 東ドイツとはどんな国だったのか?(私たちはどんな国で生活していたのか?;東ドイツの有名人;シュタージ(国家公安局)
ナチス時代からの脱却
ベルリンの壁)
第2章 東ドイツの国内政策(社会保障制度;人口政策;女性のための政策;社会化政策;雇用政策)
第3章 東ドイツと世界(対外的アピール;東ドイツの経済;日本との関係;西ドイツと東ドイツ)
第4章 東ドイツ的日常(ファッション;カーライフ;セックスライフ;治安;国家人民軍(NVA))
第5章 東西再統一、その後(変わりゆく東ドイツ;東ドイツの忘れもの)

著者等紹介

清野智昭[セイノトモアキ]
1964年生まれ。1988年、東京外国語大学ドイツ語学科卒業。1990年、東京大学大学院修士課程(独語独文学)修了。現在、千葉大学言語教育センター准教授。専攻はドイツ語学

リースナー,フランク[リースナー,フランク][Riesner,Frank]
1965年、旧東ドイツのゲンティーン(ザクセン・アンハルト州)生まれ。統一の時、24歳。1990年マグデブルク工科大学卒業。千葉大学等のドイツ語講師。NHK「テレビでドイツ語」では旧東ドイツの紹介者としてレギュラー出演(2009‐10年)。現在は旧東ドイツの伝統、生活、娯楽についての講演も開催している

生田幸子[イクタサチコ]
1980年生まれ。2005‐06年、千葉大学大学院在学中(ドイツ語言語学専攻)に、交換留学生として1年間ザクセン州ライプツィヒ(旧東ドイツ圏)に滞在。帰国後、同大学を卒業。その後、フリーター生活を経て現在は雑誌の編集部に勤務。DTPやカメラの修業中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobuko Hashimoto

18
東独といえば監視、統制、物不足といった像ばかりが流されがちだが、みんなが「毎日泣き暮らしていたわけでは」ない。幸せに暮らしていた人々もいたのだというスタンスで書かれている。日常生活から教育、進路、仕事、兵役、政治の話まで幅広い。東ドイツに生まれて青年期まで幸せに暮らし、愛する故郷として肯定する立場からの記述は面白い。特に子育て支援策はとても興味深い。ただ、1953年の東ドイツ、1968年のチェコスロヴァキアへのソ連軍侵攻を単なる「暴動」のように記述しているくだりは違和感がある。注が欲しいところ。2016/09/10

BLACK無糖好き

4
今は亡きドイツ民主共和国(東ドイツ)で生まれ「自由」を持たずとも幸せに暮らしていたという著者が語る社会主義国家の生活実態。労働力不足を補うため女性も殆どフルタイム勤務、子育て支援・託児所も充実、待機児童ゼロ!ファッションは機能性と耐久性が重視され西側に比べセンスが劣り若者の悩みの種。東西の壁がない頃に西側からジーンズが流入するが、かたや帝国主義かぶれ、かたやアメリカでも労働階級のはきものとして着用禁止から容認等、二転三転する様子は何とも微笑ましい。他にも興味深い話が盛り沢山です^ - ^2015/05/26

2
ドイツの東西分裂は悲劇以外の何物でもなく、東ドイツに生まれてしまったら不幸というイメージがありました。ですが、若年期を東ドイツで過ごした作者からすれば壁があることも東西で別れていることも生まれたときからの現実であり、その生活はそんなに悪くもなかったというのにある意味衝撃を受けました。2015/01/29

ろーじゃ

2
東ドイツの政治、日本との関係、ベルリンの壁脱出、社会文化を包括的に記した良書です。東ドイツ出身の著者の個人的な経験も入っていて、東ドイツのリアルな生活も分かる点が◎。人物や団体の説明も豊富で、東ドイツの入門にとても良いと思いました。2013/01/17

Gamemaker_K

2
思ったよりも面白くて読みやすかった。今では数少なくなった共産圏の国って「怖い」というイメージもあるのだが「怖いもの見たさ」という興味の部分も大きい。2012/08/29

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