PSYCHO‐PASS〈0〉名前のない怪物

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  • サイズ B6判/ページ数 347p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800001429
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

西暦2109年。人間の精神を数値化し、最適幸福が追及できるようになった未来世界で、システムの導き出した“犯罪係数”をもとに、犯罪者とその予備軍“潜在犯”を取り締まる治安維持組織“厚生省公安局刑事課”。潜在犯でありながら犯罪捜査の実動を担う“執行官”と、模範的社会性を持つキャリアとして執行官の監視・指揮を担う“監視官”のチームで活動する彼らは今、後に“標本事件”と呼ばれる猟奇殺人事件“広域重要指定事件102”に総力を持って当たっていた。ある雨の日、廃棄区画で発生した騒ぎの鎮静に向かった一係所属の監視官・狡噛慎也と執行官・佐々山光留は、区画の片隅で、私立女子の名門“桜霜学園”の生徒・桐野瞳子と出会う。それは、待ち受ける悲劇の始まりだった―。「標本事件」…監視官・狡噛慎也を猟犬に堕とした事件の真相。TVアニメ12話の脚本家が標本事件の真相を綴る外伝ノベル。

著者等紹介

高羽彩[タカハアヤ]
脚本家、演出家、役者。Krei所属。静岡県出身。中学時代より演劇を続け、2004年に個人演劇ユニット「タカハ劇団」を旗揚げ。主宰・脚本・演出として全ての劇団上演作品に関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

63
実はPSYCHO-PASSは未視聴。『No.6』と酷似した、システムから外れたものは人間と判断せずに問題にも関与もしないことや潜在犯に執行官という仕事を宛がい、唯一の社会貢献とする考えは被差別者への職業選択の剥奪と強制が未だ、機能しているような描写に現在と重なる部分もあり、今はディストピア化しつつあると感じます。デリカシーは欠けているが的を得た発言をする男前な佐々山さんが素敵だなと思っていたら絶望的な展開に最後の咬噛と一緒に映っている写真を見ると事件の無常な顛末とないまぜになってより一層、遣る瀬無い・・・2014/06/12

カザリ

40
再読したら、またアニメ版を見たくなってしまった。吉上さん著の征陸若きし頃も2冊読んだので、コウちゃんをはじめキャラクターの変化がわかって楽しめた。コウちゃんが職務よりも仲間を優先したところに、彼の弱さがあるのだけど、朱ちゃんが新人当初から仲間(先輩とか上司)を無視して職務全体のことを考えてコウちゃんを第1話で狙撃して止めたというのは、もう伝説に近いというか。ある意味、できすぎだ!(笑)ほんと、とうまの奴が憎かった。。中2病患者め。。2017/06/11

絹恵

28
狡噛の乗り越えられなかった悲しみの記憶を辿る旅でした。何よりも孤独は優しいと言い、心に出来た影を見つめながら誰よりも光を求めた佐々山は目が離せない人でした。狡噛はあの時の青さも佐々山の失ったものも、全てを写真に封じ込めたように感じました。ここからどれだけ加減乗除が用いられてもここに還ってきて、増えることも失うこともない記憶を前に目を閉じました。2013/08/30

endsaaan

26
あの標本事件についてのノベライズ。監視官時代の初心で純粋な狡噛さんが本編の狡噛さんに変わるきっかけ。アニメの最初の頃「狡噛さん常守にキツくないか」とか思ってましたが、これ読んだら「そうなりますね」てなった。アニメを見返したい。今後のサイコパス展開も楽しみです!2013/12/10

河瀬瑞穂@トマト教司祭枢機卿@MMM団団長

25
カッコイイ狡噛さんが、まだかっこよくなかった頃の物語。アニメ作中でしばしば話題に出た「佐々山」と共に「標本事件」を追う。アニメの雰囲気をきっちり踏襲し、軽めのサスペンス小説として面白かったです。アニメのファンなら十二分に楽しめるでしょう。アニメ未見の方には世界観が解り辛いと思われますのでアニメを先に見ることをお勧めします。2013/09/03

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