内容説明
昭和111年、僕は人間を失格しました―。太宰治『人間失格』を原案とするSF劇場アニメ、完全ノベライズ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hundredpink
31
233ページで語るには無理な物語だった、2020/06/14
きたさん
11
太宰治『人間失格』が原案、というよりは、キャラの名前やらちょっとした要素やらを少しずつ使って書かれた全くのオリジナルSF、という感じが否めない。ただ、物語に登場する女性たち含め「女」という存在の扱われ方に太宰っぽさを感じたような気がしないでもない。最近のSFブームのせいで、「どこかで似たような設定を読んだ気がする」になってしまうのが逆に勿体ない気もしています。2019/11/01
ヤギ郎
10
2019年11月29日公開映画『人間失格HUMANLOST』のノベライズ。映画公開前に読了。太宰治『人間失格』を題材にしているようだけど、太宰要素があまりみつからない。もはやオリジナルSF小説といってもいいだろう。前半の舞台設定や前提事情は把握できたけど、クライマックスへの流れがピンとこない。(このあたりは映画ではバトルや独白がしめていた。)アニメ『PSYCHO-PASS』の影響で、SF作品にはつい花澤香菜の声が登場する。2019/11/08
HANA
8
医療革命により死を克服した社会で生きる主人公の話。名前以外どこに人間失格要素が?という展開ではあったけれどこれはこれで面白かった。竹一さんやんちゃになりすぎでは。2020/02/08
みどり
7
アニメ映画の原作を先に読んでしまう罠。相変わらず冲方って感じ。作家さんは違うけど、ね。 大体昭和111年、って、昭和63年プラス平成30年プラス令和1年で、91年、あと20年後には本当にこうなる?という 近未来もの。 最後の1行だけ、人間失格。 2019/10/29