感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
寺基千里
1
彼が詩を記したノートから詩が生み出されて、変化していくその過程を中也自身の筆致で確認できるのが本作の魅力だと思う。以前読んだ中也関係の評論の中で取り上げられていた「詩のダイナミズム」がここに現れているんだと改めて確認できた。 中原中也という人物が「天才」であったための不幸や苦悩を抱えてしまったというどこか批判的に捉えているような評伝の文体だった。巻末収録の大岡昇平による中原の写真を元にしたエッセイは、中原中也という人物のイメージがどのように塗り替えられてきたのかについて述べられており、面白かった。 2020/06/30
佐倉唯月
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30年という短い時間にもかかわらず、なんとも濃い人生ではなかろうか。というか、たった30年の生でありながら、(生前は十分に評価されなかったが)こうして名を残しているのは、うん、すごい。中原に限らないのだけど、すごい。2015/05/04
ばかさきよしお
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やはり中学三年修了時の写真が魅力的。2013/04/08