内容説明
心はどうはたらくのか?大昔から問われてきたこの問題に対して、『心の社会』は革命的な回答を与えている。本書は、ミンスキー教授が長い間練りに練った、人間の知能についての新しい考え方を示したものである。ミンスキー教授は、心とは、「一つひとつは心を持たない小さなエージェントたちが集まってできた社会」と提示する。本書の内容は、子どもの描く絵から自己意識に至るまで、あるいは、何かを否定するような思考のもつ力から日常の思考におけるユーモアの役割に至るまで、多岐にわたっている。また、わかりやすい図がたくさん挿入されており、読者の想像力を直接かきたてるような、いわば心の世界への冒険物語としても読むことができる。
目次
心の社会
全体と部分
争いと妥協
自己
個性
洞察と内省
問題と目標
記憶の理論
要約すること
パパートの原理
空間の形
意味の学習
見ることと信じること
定式化の直し
意識と記憶
感情
発達
推論
言葉と考え
文脈とあいまいさ
トランスフレーム
表現
比較
フレーム
フレームアレイ
言語フレーム
検閲エージェントと冗談
心と世界
思考の領域
心の中のモデル
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