出版社内容情報
クレイグ・キャルホーン[クレイグ キャルホーン]
著・文・その他
山本 啓[ヤマモト ヒラク]
翻訳
新田 滋[ニッタ シゲル]
翻訳
目次
序論 ハーバマスと公共圏
第1部 哲学的モデル(実践的な討議:道徳と政治の関係;公共空間のモデル―ハンナ・アレント、自由主義の伝統、ユルゲン・ハーバマス;公共圏:モデルと境界;公共圏の再考:既存の民主主義の批判のために;かつて公圏は存在したのか?存在したとすればいつなのか?アメリカの事例の考察;政治理論と歴史分析)
第2部 公共の場におけるコミュニケーション(メディアと公共圏;公衆としての大衆と主体としての大衆;テクスト性、媒介、公共の討議;結論 ハーバマスとの対話)
著者等紹介
山本啓[ヤマモトヒラク]
1947年山形県生まれ。中央大学大学院法学研究科博士課程修了。東北大学大学院情報科学研究科教授
新田滋[ニッタシゲル]
1962年、東京都生まれ。中央大学法学部卒業、東京大学大学院経済学研究科修了。経済学博士(東京大学)。茨城大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
K.H.
1
軽い気持ちで読み始めたけど難しかった。なんていうか、すごい。『公共圏の構造転換』の英訳出版を機に米国で開かれたシンポジウムが基になった論文集で、そこに招かれていたハーバーマスは、どういう気持ちで聞いていたのだろう。というのも本書は、米国の様々な分野の理論家が、彼の公共圏の理論をタコ殴りにする論文を集めたものなのである。さらに、その批判に対する批判の形で、寄稿者たちによる場外乱闘まで起こる。難解な理由もそこにあるのかも。専門家同士の内輪での競作という風情で、普通の読者(公共圏!)に向けられた本ではない。2020/11/16
rien
1
興味深い論考もあり、幾つか鋭い指摘もなされているように思うが、先に『公共性の構造転換』を読んどかないと結局よく判らない。そりゃそうだ。 本書では割愛されてしまった第二部にも面白そうな論がある。原書の方も読んでみるか...2012/02/24