ワンダフル・ワールド

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  • サイズ B6判/ページ数 183p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103399513
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

洒落た香水とは違う。でも、混じり気のない愛情と絶対的な安心を感じる匂い……ときめきを超える至高の愛を香りで表した傑作短編集。

世界はこんなにも美しく、かぐわしい――運命の出会いを彩る香りの物語。かつての恋人との再会で芽生えた新たな感情、「愛人」という言葉では割り切れない関係、久しぶりの恋を捨てても守りたいもの――普通の恋愛とは呼べない。でも混じり気ない愛情と絶対的な安心感を与えてくれる存在を、特別な香りとともに描く全五篇。もうときめきだけでは満たされない大人に贈る、究極の恋愛小説。

内容説明

恋と呼べるかどうかもわからない、けれど決して替えのきかない唯一のものたちへの想いを、香りとともに綴った喪失と再生の物語。全五篇。

著者等紹介

村山由佳[ムラヤマユカ]
1964年、東京都生まれ。立教大学卒。93年『天使の卵―エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞を受賞。09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

250
久しぶりの村山さんは、やっぱり村山さんでした(*・ω・*)ポッ『バタフライ』は、身につまされた。「これが最後の恋愛になるってわかっているから、貪るよりも尽くしたくなっちゃう。」と言いつつ、年下の美しい男に惹かれてしまう自分を自己肯定します。男子諸君、モテたかったらやっぱ水泳ですね、水泳。ふふふふふ。2016/05/23

❁かな❁

213
特別な香りに纏わる大人の恋愛短編集*久々の村山由佳さんの作品。とても読みやすかったです♡村山由佳さんの作品を読むのは4作目。この作品は、ほんの少しだけ官能的ですがピュアな透明感もあり楽しめました♡「アンビバレンス」は『あの街で二人は』のアンソロジーで既読。どのお話も良かったですが特にお気に入りは「バタフライ」。ウルウルでたまりませんでした♡「これが最後の恋になるとわかっているから…」とか切なかったです。「オー・ヴェルト」や「サンサーラ」の不思議で幻想的なお話もまた違う雰囲気で良かったです*お気に入り♡2016/05/28

starbro

189
村山由佳は、新作中心に読んでいる作家です。香りをテーマにした恋愛短編集。あまりワンダフルな内容ではありませんが、オーソドックスな大人のラブ・ストーリーでした。オススメは「バタフライ」です。2016/05/22

おしゃべりメガネ

175
多数の名作を書かれている村山さんですが、実は私が読んだのは4作品だけで、いずれも長編であり、短編は初となります。思ってた以上にハマり、アッという間に読み終えました。「ペットは家族」の思いを存分に綴った作品や、女性としての'誇り'をしなやかに描いた作品など、男性作家さんではなかなか書くことのできないステキな雰囲気の作風で、しっかりと楽しませてくれました。個人的には昔の彼でもあり、同級生との再会を描いた『オー・ヴェルト』やオトナの女性だけがもちえるオンナゴコロを描いた『バタフライ』が好きな作品になりました。2018/08/26

優希

111
面白かったです。色々な形の恋が詰まっていました。静かに流れる5人の恋。大人の恋でありながら、夜の似合う雰囲気はなく、ただ切なさだけを感じます。普通の恋愛とは呼べないかもしれないけれど、純粋な愛情と安心感を香りと共に届けてくれます。淡々とした美しさの漂う世界が心地よい。雰囲気のある作品でした。2016/04/06

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