出版社内容情報
世界各地で発生した5人の学者の不審死。そして「アトラスの謎」の真相とは。完全記憶を持つ天才数学者が人類の起源を塗り替える!
周木 律[シュウキ リツ]
著・文・その他
内容説明
「死者の丘」と呼ばれるモヘンジョダロを擁する都・パキスタンで人工知能学者のヒュウガ博士が謎の死を遂げる。調査を進めるうちに、同時期に世界各地で四人の博士の怪死体が発見された事実が判明。ヒュウガ博士の死と不可解な連続死の関係、そして、博士が遺した「アトラスの謎」の真相とは?京都・シンガポール・イタリア・インドを舞台に、完全記憶を持つ天才数学者、一石豊が人類最大の秘密を暴く!
著者等紹介
周木律[シュウキリツ]
某国立大学建築学科卒業。2013年、『眼球堂の殺人~The Book~』で第47回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
79
一石豊その2。黒幕?は予想通りでしたが、その他にもいろいろ予想外の謎があって楽しめました。2018/10/13
雪紫
57
例えるなら連作短編風ワールドワイドなQEDシリーズ(ただし殺人事件は近年時折ある刺身のツマにあらず)。と言えばわかりやすいか。色んな知識を総動員し、まとめ上げるとんでも本で、正直なところ大枠以外は理解出来たと言い難い。とにかく熱量の凄い1冊でタイトル回収はお見事。2022/07/03
keiトモニ
51
“歴史・人類史・宗教史等何でもこいの蘊蓄も楽しい”と宮部みゆき氏が讀賣新聞書評欄で取り上げてらっしゃいますが、さて私にはちっとも楽しくなく、同氏の“世界遺産旅行的な旅情に溢れ…”なんて感じられず、はたまた困ったものだった。で博覧強記の人とはよく言ったもので、一石豊は生まれてから今まで、見聞きしたものべてを覚えている特殊能力をお持ちなんですと!しかしアリスが本人を前に“犯人が分かった。犯人はあなた、ミズ…”と言ってしまった。大恥だな。にしてもモヘンジョダロの地下には天然原子炉が存在している☚天然原子炉ねぇ。2018/12/15
まりお
43
久しぶりに感想を。とある学者が殺された。それに関係するかの様に学者達が殺されている。真相を探る為、世界5ヵ所を駆け巡る。真相については陰謀とかそんなものか、と思った。所々に散りばめられた、考古学や民族学などの知識が読めたのが楽しかった。2019/01/29
yoshimi
29
1人の学者の死をきっかけに始まる世界を股にかけたスケールの大きなお話。膨大な情報量と薀蓄に溺れそうになりながらもワクワクと先を読み急いだ。こういう作品は大好きだけど、欲を言えばその土地土地の食事風景がほしかった(笑)。完全記憶を持つホームズ役の一石と京大出身の才女であるワトソン役のアリスのやりとりが軽妙で、置いてけぼりになることなく完走。続編が出るならまた読みたい。2019/02/04