出版社内容情報
三世代の記憶を紡ぐ初めての自伝エッセイ集
『本の窓』人気連載を元に、昭和、平成、令和 にまたがる三世代の記憶を紡いだ、著者初めての自伝エッセイ集。
-目次より-
「父のどんぐり 」「母の金平糖 」「風呂とみかん」「ばらばらのすし」「やっぱり牡蠣めし」「悲しくてやりきれない」「饅頭の夢」
「おじいさんのコッペパン」「眠狂四郎とコロッケ」「インスタント時代」「ショーケン一九七一」「『旅館くらしき』のこと」「流れない川」 「民芸ととんかつ」「祖父の水筒」「場所」「父のビスコ」ほか。
「金平糖が海を渡り、四人きょうだいが赤い金平糖の取り合いっこをする日が来ていなければ、いまの自分は存在していない。もし、祖父が帰還できなかったら。もし、岡山大空襲の朝、祖母ときょうだいたちがはぐれたままだったら。もし、爆撃機が焼夷弾を落とす範囲が広がっていたら。『もし』の連打が、私という一個の人間の存在を激しく揺さぶってくる」(「母の金平糖より)。
『旅館くらしき』創業者による名随筆を同時収録。
内容説明
「柔らかい宝石を食べている心地がする」父の死に接してから、かつて過ごした倉敷の時間や場所がいっそう親しく身辺にまとわりつくようになった。「旅館くらしき」創業者による名随筆を同時収録。三世代の記憶を紡ぐ初めての自伝的エッセイ集。
目次
1(父のどんぐり;母の金平糖;風呂とみかん;冬の鉄棒;白木蓮の家)
2(ピンクの「つ」;ばらばらのすし;ふ、ぷかり;やっぱり牡蛎めし;「悲しくてやりきれない」;「四季よ志」のこと;饅頭の夢)
3(おじいさんのコッペパン;すいんきょがでた;眠狂四郎とコロッケ;インスタント時代;ショーケン一九七一;ミノムシ、蓑虫)
4(「旅館くらしき」のこと;『倉敷川 流れるままに』畠山繁子著より)
5(流れない川;民藝ととんかつ;祖父の水筒;場所;父のビスコ;支流 あとがきに代えて)
著者等紹介
平松洋子[ヒラマツヨウコ]
1958年岡山県倉敷市生まれ。東京女子大学文理学部社会学科卒業。食と生活、文芸と作家をテーマに幅広い執筆で知られる。2006年『買えない味』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、12年『野蛮な読書』で講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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どんぐり
たま
がらくたどん
よこたん
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