出版社内容情報
青年の死をきっかけに、
悩める4人の男女はモロッコへ旅立つ─。
柴田錬三郎賞・島清恋愛文学賞・中央公論文芸賞トリプル受賞(『ダブル・ファンタジー』)後の第一作。
著者新境地のロード・ノベル。
「僕が死んだら、その灰をサハラにまいてくれないかな」
パリで働く緋沙子は、フランス人の恋人との婚外婚状態に悩んでいた。
そんな折、彼女の弟が若くして世を去る。
弟の遺言を叶えるため、彼女はモロッコを旅することに。
同行者は、弟の友人カップルと、ゲイの中年フランス人。
互いを理解できないままに、さまざまな事情を抱えながら、4人は異国を旅する。
イスラム教徒の現地ガイドとの交流など、異文化に触れていくなかで。
4人は除々に互いの抱える問題や思いに気がついていく。
美しく妖しい魅力を放つモロッコを背景に、
友情、同性愛、姉弟愛など多様な愛のかたちを描く。
内容説明
パリで、ひとりの青年が死んだ。最期をともに過ごした同居人は、ゲイの中年フランス人だった。青年の遺言は、「遺灰をサハラにまく」こと。フランス、スペイン、モロッコ―。青年の姉、友人のカップル、同居人のグループは、様々な思いを抱えたまま、遺言を叶える旅に出るが…。
著者等紹介
村山由佳[ムラヤマユカ]
1964年東京都生まれ。立教大学文学部卒。93年『天使の卵 エンジェルス・エッグ』で第6回小説すばる新人賞を受賞。2003年『星々の舟』で第129回直木賞、09年『ダブル・ファンタジー』で第22回柴田錬三郎賞、第16回島清恋愛文学賞、第4回中央公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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