出版社内容情報
未曾有の大震災発生から１カ月間、最前線のカメラマンがとらえたものは――朝日新聞の総力を結集、歴史に刻む報道写真を多数掲載。768時間完全ドキュメント、福島原発事故の詳報も収録。語り継ぐべき惨禍の記憶を永久保存する一冊。
内容説明
朝日新聞の報道カメラマン総力結集。歴史に刻む２２４枚。
目次
恐怖と悲しみの地で―激震、津波、火災、放射能が人びとを襲った
朝日新聞が報じた震災―ドキュメント７６８時間、カメラマンの証言ほか
それでも生きていく―別れ、卒業、復興、そして春の訪れ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばりぼー
53
静岡県では上から通達があり、午後２時４６分には職場でも黙祷がありました。形式だけでは何にもなりませんが、何はともあれセレモニーできっかけを作ることで、記憶を風化させない効果は期待できるかと思います。瓦礫が残る小学校の校庭で遊ぶ小学生、避難所の庭で行われた中学校の青空卒業式、海へ向かって一人トランペットでＺＡＲＤの「負けないで」を吹く女の子など、印象深い写真は子供達が被写体となったものがほとんどです。同じ日本人として何ができるのか、これを教訓にして未来に何を残せるのか、改めていろいろなことを考えました。2015/03/11
優花 🍯ﾓｸﾞﾓｸﾞ
39
震災から2年経って読んでも、言葉に詰まります。 復興の進まない現実、震災にあった方々の言葉に、ただただ胸が痛いです。そして、むやみに感想を言うのも躊躇ってしまいます。が、自分が何を感じ、何を思ったか。何年経っても忘れてはいけないと思いました。2013/03/11
えっくん
30
★★★★☆2011年東日本大震災発生時から１か月間の写真全記録です。まさに街に襲いかかろうとするどす黒い大津波、おもちゃのように押し流されるコンテナや車、ビルの上に横たわる巨大船舶、家屋のすべてを跡形もなく破壊し尽くし瓦礫の中で泣き崩れる女性、ビニールシートに包まった遺体、泥にまみれた写真や思い出の数々…あまりの惨さに言葉を失います。瓦礫の中で遊ぶ子供たちの笑顔だけが救いでした。過去の度重なる震災や焦土と化した戦後も日本人は乗り越えてきました。未来に記録として残すとともに一日も早い復興を願ってやみません。2024/03/11
雨巫女。@新潮部
17
《私‐図書館》あまりにも、凄まじい写真や当時おきた出来事が、書いてあり決して忘れては、いけない。2011/12/27
MAT-TUN
15
ページをめくると自然と涙がでてしまう。とても心が痛みます。また、その一方で、本書こそ後世にのこさなければならない書物だと思った。いまは自分にできることを精一杯やろうと決意した。2011/12/17
