出版社内容情報
『モモ』の「時間どろぼう」とブラトンの「洞窟の囚人」現代を読み解く?! 情報産業社会を生きる僕たちは、昔の人間とどう違うのか。フランス思想とメディア情報学を研究する著者が中高生に語る。やさしく刺激的な特別講義。
内容説明
情報産業社会を生きる人間を考えるための、やさしいレッスン。話はエンデの『モモ』からはじまり、ヴェーバーやケインズ、プラトンやデカルト、フッサールにまで広がります。人類の知の蓄積からヒントを得て、君はメディア社会にどんな未来を描きますか。
目次
第1回 『モモ』で読み解く労働と産業社会(この授業で扱うこと;一〇〇年間の急激な変化 ほか)
第2回 欲望をつくる文化産業(アメリカの新しい資本主義;労働者を消費者にする「フォーディズム」 ほか)
第3回 意識を生み出すテクノロジー(時代を先取りした宮沢賢治;テレビのしくみ ほか)
第4回 メディアという洞窟(ソクラテスとプラトン;洞窟の囚人という設定 ほか)
第5回 自分と未来のつくり方(『モモ』の世界と現代;自分と未来の「つくり方」 ほか)
著者等紹介
石田英敬[イシダヒデタカ]
1953年千葉県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退、パリ第10大学大学院博士課程修了。現在、東京大学大学院情報学環学環長・教授。記号学・メディア論、言語態分析を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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