内容説明
情報というゴミの山の中から、効率よく金(きん)を拾うには、どうすればいいのか?―住友海上・情報センター長を務める筆者が、理解しやすいよう可能な限り具体的に自身の体験談(情報とのかかわり方)を紹介しながら、自分のやりたいことに専念する時間をよく多く創出するための「情報の収集・整理・活用」術を公開。達人による「面白く、スラスラ読めて、役に立つ」ユニークな本。情報氾濫の時代に生きるビジネスマンを中心として、すべての人に有益なヒント満載。
目次
1 情報活用の縦糸(情報錬金術とは?;情報、この不可思議なもの;情報氾濫時代の“生き方”;ある土曜日の過し方)
2 情報活用の横糸(新刊書店に行く;古書店を巡る;喫茶店でくつろぐ;酒場は図書館? ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
茶幸才斎
2
ウィンドウズに初めてブラウザがバンドルされた年の著作。エッセイである。HowTo本ではない。馴染みの書店や図書館を巡り、喫茶店で新聞雑誌を読み原稿を書いたりもし、酒場で会話による情報交換をし、駅や銀行でチラシや情報誌に目を通すなど、筆者の日常の行動パターンが、溢れ出る知的蘊蓄とともに牧歌的風情で綴られる。今日の情報に対する余裕のないスピード感やガツガツ感がなくて面白い。こうした偏重が生じたのは、ナレッジ・マネジメントなる言葉で情報共有による組織の生産性向上が声高に云われ出した平成10年頃からである。多分。2013/11/24