内容説明
海底には莫大な石油が、そして金や銀などの貴重な鉱物が手をつけられないまま眠っている。また人類にとって有用で、はかりしれない価値をもつ生物がひそんでいるかもしれない。しかし我々はそれらについてほとんど何も知らずにいるのだ。海という未知の領域に人間はどこまでわけ入ることができるか。そしてそこから何を得ることができるであろうか。研究者として、またダイバーとして海洋でのさまざまな体験を重ねてきた著者が、海への挑戦の最前線に読者を誘う。
目次
第1章 石油文明と人間の海中活動
第2章 深海底からの物体回収
第3章 軍事潜水におけるダイバー
第4章 深海底の科学
第5章 ダイビングの未来
第6章 海中居住の夢を追って
第7章 広がる水中スポーツの世界
第8章 海底博物館へ潜る―水中考古学の世界
第9章 神秘の深淵―水中洞窟に潜る
第10章 水中ロボットの活躍
第11章 宝探しの夢―トレジャー・ダイビング
第12章 生きた海中の秘宝
第13章 イルカ―海底牧羊犬への可能性
第14章 ホモ・アクエリアス―人類は水棲人間になれるか