内容説明
日本統治期に誕生した台湾新文学は、終戦から国民党の来台、二二八事件、政治的恐怖、高度成長と安定、民主化運動の高揚、激動の時代の中でいかに発展してきたか。気鋭の研究者による戦後台湾文学史に詳細な訳注を加えた決定版。
目次
第1章 台湾新文学運動の起源
第2章 戦後初期の文学再構築運動(一九四五年~一九四九年)
第3章 暴風雨の中の新文学運動(一九五〇年~一九五九年)
第4章 努力と研鑽の年代(一九六〇年~一九六九年)
第5章 写実への回帰と本土化運動(一九七〇年~一九七九年)
第6章 本土化の実践と推移(一九八〇年~)
著者等紹介
彭瑞金[ホウズイキン]
1947年新竹県生まれ。高雄師範学院中文系卒業。高校教師、大学講師を経て、静宜大学台湾文学系教授。1970年代から『台湾文芸』等に文学評論を発表。80年代には葉石涛、鄭烱明、曽貴海、陳坤崙らとともに『文学界』を創刊、編集を担当。『文学界』停刊後、91年『文学界』の文友、大学に在籍する台湾文学研究者とともに『文学台湾』を創刊、責任編集。巫永福評論奨受賞
中島利郎[ナカジマトシオ]
1947年、北海道小樽市生まれ。関西大学大学院博士課程修了。岐阜聖徳学園大学教授
沢井律之[サワイノリユキ]
1956年、大阪府生まれ。神戸大学大学院博士課程修了。京都光華女子大学教授
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感想・レビュー
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- 和書
- 小津安二郎 岩波新書