内容説明
本書は正史『三国志』のわが国唯一の完訳である。本冊には「魏書」第一~第六を収める。三国の通史でもある帝紀四巻、后妃伝、後漢末の悪将董卓等の伝である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
47
三国志好きなら正史もと読んでみることに。いかにも歴史書という感じで難しいですが、魏書からの流れは興味深いところです。続きも読みます。2023/01/02
みや
28
全ての『三国志』の根源に念願の挑戦。(禅譲以外は)覚悟していた以上に読みやすく、様々な作品に出てきたエピソードの総集編のように楽しんだ。ここから後世の数多な作品が生まれたと思うと感慨深い。同じ時代を様々な人の視点から描くという形式が凄く好き。演義で足されたと思っていた面白話が史実だったりして面白い。赤壁の戦いがたった2行で、しかも「劉備に負けた」と書かれているのは周瑜の手柄を演義で横取りしたと思っていたので意外だった。「今はなき軍祭酒の郭嘉を太祖の廟の前庭に祭った」は最近発掘された曹操の墓の前庭だろうか。2019/07/08
たぬ
21
☆3.5 演義は漫画含め数バージョン読んだからいよいよ正史を。文庫版全8冊、魏書1/4。しかしこれ最低でも5周はしないとものにできそうにないなあ。登場人物多すぎるし注は二段階だし。曹操も袁紹も呂布もその他も大概オーバーキルだけど(それこそあいつなんか腹立つレベルでばんばん処刑している)董卓は規格外だわ。大量殺人鬼でしかない。MVPは裴松之ってことでよろしいですね?(ハイよろしいです)2022/08/01
y yoshi (イツモ ホンヲ ハナシマセンデシタ)
6
久しぶりの三国志。曹操とか曹嵩とか懐かしいな~。やっぱり難しいけれど。2019/07/08
kumonosuke
6
普段仕事で訪問する山西省、河南省の都市名が続々と出てくるので驚かされる。許昌、濮陽、邯鄲、青州、合肥等々取引先の人々の顔まで浮かんでくる。これら中原地区の宴会では強烈な白酒での乾杯の風習が残るが、いつからはじまったのだろうか?2014/08/01