カント (新装版)

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カント (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 294,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326198191
  • NDC分類 134.2
  • Cコード C1310

出版社内容情報

カント哲学はなぜ偉大な哲学であるのか。主著『純粋理性批判』を中心に、その思想を現代的意義においてとらえた。

序論 カント哲学の背景と意図
1 近世哲学の特徴
(1) 人間的立場の発見
(2) 自然科学の確立
(3) 学問的要求と世界観的要求との対立
2 カント哲学の意図

第1章 カントの生涯と著作
1『純粋理性批判』以前
2『純粋理性批判』以後

第2章 『純粋理性批判』
1 その課題と根本思想
(1) 先天的総合判断
(2) 認識論的主観主義
(3) 批判的考察
2 先験的感性論
(1) 直観形式とカテゴリー
(2) 直観形式としての空間・時間
(3) 物自体・現象・仮象
3 概念の分析論
(1) カテゴリーの形而上学的演繹
(2) カテゴリーの先験的演繹
 (イ) 第一版における先験的演繹
 (ロ) 第二版における先験的演繹
(3) 認識論的主観主義の検討
4 原則の分析論
(1) 図式
(2) 原則の体系
 (イ) 直観の公理
 (ロ) 知覚の予科
 (ハ) 経験の類推
(第一の類推) 実体の持続性の原則
(第二の類推) 因果律に従える継起の原則
(第三の類推) 交互作用あるいは相互性の法則に従える共存の原則
 (ニ) 経験的思惟一般の要請(公準)
(3) 原則の意義
5 カント認識論の意義
(1) カントにおける合理主義
(2) 人間的立場の確立
6 先験的弁証論
(1) 先験的仮象
(2) 先験的誤謬推理
(3) 純粋理性の二律背反
(4) 純粋理性の理想
(5) 形而上学否定の根拠

第3章 『実践理性批判』
1 『実践理性批判』における物自体の問題
(1) 問題の所在
(2) 道徳律と自由
(3) 自由と物自体
2 カント倫理学の特徴
(1) 義務の倫理学
(2) 形式主義
(3) 厳粛主義
3 カントの形而上学
(1) 形而上学の転回
(2) 道徳観の転回
4 霊魂の不死と神の存在の要請

第4章 『判断力批判』
1 『判断力批判』の課題
(1) 感性界と超感性界との統一
(2) その根本思想の検討
2 美的判断力批判
(1) 美の分析
(2) 崇高の分析
3 目的論的判断力批判
(1) 有機体の合目的性
(2) 自然の最終目的

結び カント哲学の現代的意義

文献
索引

内容説明

哲学のもつ世界観的要素と学問的要素を人間の立場から調和させたカント。主要著作の内容とその現代的意義を解説する。

目次

序論 カント哲学の背景と意図
第1章 カントの生涯と著作
第2章 『純粋理性批判』
第3章 『実践理性批判』
第4章 『判断力批判』
結び カント哲学の現代的意義

著者等紹介

岩崎武雄[イワサキタケオ]
1913年東京都に生まれる。1936年東京大学文学部哲学科卒。1976年死去、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hakootoko

10
「うちのカントがね、好きな概念があるらしいねんけど、その名前を忘れたらしくてね」「ほな、おれがちょっと一緒に考えてあげるから特徴言うてみい」「認識できんくてな、それを認識しよういうんは理性の越権行為らしいねん」「物自体やないかい」「でもな、道徳律らしいねん」「物自体ちゃうがな!」2020/11/12

chanvesa

4
『純粋理性批判』をかじってみて、何だかわからなかったことが、出てくる「証明」の理屈と、何か世界観が提示されているのかと思ったけどそうでもなさそうな気がしたのでこれはなんなんだということ、物自体ってイデアみたいなものなのか、ということだった。他にもわからんことが、いっぱいあった。この本はカントに対して批判的であり、そういう意味で上記の疑問について辛辣に論じられている。人間の認識の限界や道徳へのつながりへの評価は、偶然わたくしが読み取れそうな、ぼんやり感じていたことにつながっていたように思える。2013/12/11

土曜の朝

2
岩崎武雄がカントの思想を三批判書に即して、その誤りと現代的意義を捉え直す、いわば「’カントの三批判書’批判」とも言うべき1冊。特に『実践理性批判』についての指摘は非常に明快である。感性界の外にある道徳界をすなわち物自体と捉えてしまったことで、続く『判断力批判』も含めて困難が生じてしまったという。しかしカントの従来の無限者的立場の哲学を有限者的・人間的立場の哲学に転換しようとした点は、哲学における世界観的要求と学問的要求の統一を図る上で現代的意義を持ち得る、という締めは非常に納得感がある。2023/07/08

inu

2
定評のあるカント解説書。もっと早く読めば良かった。カント哲学の解説だけでなく、著者によるツッコミにも多くのページが割かれており、それにより理解が進む。他の入門書でわかるようでわからなかった『純粋理性批判』を、大掴みにでも理解できたような気がする。とはいえ理解が及ばないところも多く、特に『判断力批判』は難しかった。2022/01/11

transzendental

1
カント入門書の決定版。圧倒的なクオリティ。「経験の可能性の条件は、経験の対象の可能性の条件に等しい」という純粋理性批判の有名な記述があるのだが、この記述について明快な解説がしてある。私は類書の解説を読んでもよくわからなかったが、この本で理解できた。入門書という平明でなければならないタイプの本で、この部分をきちんと解説しているものはいまだ少ない。ただし、入門書とは思えないほどカントに対して批判的。

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