出版社内容情報
●内容
地球規模の環境問題、ダイオキシン・環境ホルモン問題および循環型社会への移行などの社会的背景のもとに環境分野の書籍は増加の一途をたどっている。その多くは、環境を「やさしく」解き明かす読み物的な内容か、大気、水質、騒音など典型的な公害事例について「旧式」の記述で書したものである。環境を扱う工学分野は、従来地球科学や土木工学・衛生工学といった科目であったが、元来環境が学際領域という性格を持っていたところに、さらに環境意識の広がりがあったためすべての分野にかかわるといっても過言ではない。本書はこのような背景から、工学部や理学部の学生が環境問題の特質を性格に理解し、科学的基礎の上に立って時代の要請にこたえられる応用分野を学ぶ入門的なテキストと位置づけまとめた。
目次
第1章 序論
第2章 地球環境と大気(大気の形成と組成;地球環境問題の特質 ほか)
第3章 水環境(有限な資源としての水;水質指標と水質汚濁 ほか)
第4章 廃棄物と環境(廃棄物の発生と分類;廃棄物の処理・処分技術 ほか)
第5章 化学物質と環境(化学物質の使用と環境への排出;環境のなかでの化学物質 ほか)
著者等紹介
川本克也[カワモトカツヤ]
1989年横浜国立大学大学院工学研究科博士後期課程修了。専攻、環境化学・環境工学。現在、独立行政法人国立環境研究所循環型社会形成推進・廃棄物研究センター適正処理技術研究開発室室長(工学博士)
葛西栄輝[カサイエイキ]
1980年東北大学工学部金属工学科卒業。専攻、素材再生工学・環境工学。現在、東北大学多元物質科学研究所助教授(工学博士)
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