- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > ノベルス
- > ハヤカワポケットミステリー
内容説明
休暇でしばし仕事を忘れていたモース主任警部は、〈タイムズ〉紙の見出しに思わず目を奪われた。記事によると、迷宮入りした一年前の失踪事件を解く鍵となりそうな詩が匿名で警察に送られてきたというのだ。モースは去年の夏に起きたその事件を憶えていた。休暇でイギリスを旅行していたスウェーデン娘が、ヒッチハイクでオックスフォードまできたあと、ぷっつりと消息を絶ったのである。詩が暗示するように、娘は森の中にいるのか?だとすると、すでに死体となって森の奥深くに埋められているということなのか?一篇の詩から万華鏡のごとく華麗な推理がつぎつぎ展開される、英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホレイシア
12
ちょっと読みかけて、何だかんだと他を読んでいるうちに行方不明になっていたのだが、見つかったら一気だった。ミステリーとしては完璧、若いころに読んだら間違いなく「傑作だ」と叫んだだろう。今は人間模様の方に比重を置いて読んでしまうので、ちょっとやり切れなさが残る。2009/05/31
カーゾン
2
M:デクスター中期の佳作の上だと思う。相変わらずモテモテですなぁモース警部さん。1996/06/01
UPMR
2
モース警部シリーズ10作目。今回はモース警部自身の妄想推理は控えめで、代わりに匿名の詩を巡るたくさんの投書による推理が面白かった。ただ、事件の真相はそこそこ意表をついているとはいえ、まったくの予想外というわけでもなく、シリーズ初期の傑作と比べると物足りなさが残るのも事実。モース警部の二転三転推理が少ないのはやはり寂しい。全体としてはまずまず。2016/09/15
かしわもち
2
リパッティを聞きたくなった。2007/07/15
ヨッシー
2
やはりデクスターは素晴らしいです。ミステリを読みたいならこーゆーのを読めといいたい。後期の作品は傑作が多いですね。犯人の意外性、モース的推理がほどよくマッチしています。