NHKブックス
快楽の脳科学―「いい気持ち」はどこから生まれるか

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140019764
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C1311

内容説明

クスリやゲームへの依存症、性的倒錯に過食…これら「快楽の暴走」は、脳内でどのように引き起こされるのか。なぜヒトは暴力に快感をおぼえるのか。ヒトの脳を、認知や言語を司る高次の領域と、食欲や性欲など動物的欲望をになう低次の領域に分け、両者がせめぎあい、行き違うことに快楽のゆがみの原因を探る。従来の脳科学が解き明かせなかった快楽という強烈な感情の本質に迫り、「どうにも止まらない」脳のしくみを明快に説く注目作。

目次

序章 喜怒哀楽から脳を見る
第1章 快楽の起源をさぐる(なぜ快/不快が生じるのか;低次脳と高次脳―心をとらえる視点 ほか)
第2章 暴走する快楽(なぜ薬物依存が起こるのか―ヒートアップする高次脳;ゆがむ食欲―低次脳と高次脳のせめぎあい ほか)
第3章 ゆらぐ快楽(恐怖に惹かれる脳―コワいもの見たさのメカニズム;暴力に快をおぼえる脳―闘争心が敵意に変わるとき ほか)
第4章 生きる力としての快楽(脳と人間の姿を見直す;正常/異常を超えて)

著者等紹介

広中直行[ヒロナカナオユキ]
1956年、山口県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。専攻は、神経精神薬理学。実験動物中央研究所、理化学研究所を経て、現在、専修大学文学部心理学科教授。医学博士
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