内容説明
東欧の崩壊、中欧の分裂から東西ドイツの統一、そしてECの経済統合へ激しい歴史変革の波を受け、いま欧州は混迷の中にある。成熟段階にある西欧社会は衰退へ向かうのか、あるいは新たな理念の下に共生してゆくのか。本書は、公共経済学者の目から見た、旧東欧圏も含めた欧州経済文化事情である。西欧経済は、どのように“公”および“共”の社会資本を蓄積してきたのか。真の「豊かさ」が問い直されている今日、ヨーロッパを鏡に映しながら、日本のありようと針路を考える。
目次
1 都市の素顔
2 地方と新しい都市づくり
3 激動と変革と
4 “近代”の終焉の後に