中公新書<br> 皇子たちの南北朝―後醍醐天皇の分身

中公新書
皇子たちの南北朝―後醍醐天皇の分身

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 248p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784121008862
  • NDC分類 210.45

内容説明

強烈な個性と行動で歴史上異彩を放つ後醍醐天皇には、その夢の実現のために命さえ惜しまず働く尊良、世良、宗良、恒良、成良、義良、護良、懐良らの皇子たちがあった。彼らは、はじめ討幕計画の重要な推進者として、のちには各地に散って南朝軍の旗頭として果敢に戦い、南北両朝統合に至る激動の時代に全青春を費やした。本書は、これら後醍醐天皇の分身となって個性豊かに活動した皇子たちの姿をとおして、新たな南北朝史を描く。

目次

1 討幕運動の展開(後醍醐天皇の登場;皇子たちの役割;皇子たちの討幕運動)
2 父子の相剋(征夷大将軍護良親王;護良の悲劇)
3 南朝の足跡(後醍醐天皇の全国制覇構想;「魂魄は常に北闕の天を望まん」;正平の一統;南風競わず;南北合体への道;南朝の政治・訴訟制)
4 漂泊の征夷大将軍(越後・越中での生活;征夷大将軍;吉野帰山とその後)
5 征西将軍宮懐良親王(薩摩国谷山御所;肥後国菊池御所;征西府の全盛;征西府の衰滅)
付 諸皇子の誕生とその母たち
後醍醐天皇皇子関連年表
後醍醐天皇皇子関係史跡図

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

葉紗

3
護良親王以外影が薄くなりがちな後醍醐天皇の皇子たちを扱った作品。 結構みなさんそれぞれ個性的かつ優秀で、父の事業を支えるために大活躍しています。 活躍した皇子が7人いて、畳の上で死ねた皇子が3人しかいません。 しかも、死んだ皇子はみな10~20代です。 生存率50%以下や。某衛人操縦士の生存率だろ…。 自分の仕事である建武の新政・南朝設立によって、息子が次々と失われていくという状況を味わった、父である後醍醐天皇の心のなかが知りたい、なー。 息子は道具としか思ってなかったのか、それとも…。 2014/05/25

おらひらお

2
1988年初版。後醍醐天皇の子供達の生涯を追ったもの。いままで意識していなかったが後醍醐天皇は子沢山である。本書のおわりにあるように皇子たちは南北朝の動乱が無ければ、このようなかたちで歴史の表舞台に登場することは無かったのかもしれません。それは足利氏の一門も同じですが。あと、参考文献と年表の充実差はさすが。関係ないですが、著者は私の母校の教官です。直接講義受けてはいないと思いますが・・・。2010/10/03

NyanNyanShinji

0
中世の怪物帝王の後醍醐天皇の男子として生まれ,波乱の南北朝時代を生きた皇子たち。後村上天皇や宮将軍と言われて武家に誅殺された護良親王の様な有名な人の他にもたくさんの個性的な皇子達が居た。父にその才を愛されながら早世してした世良親王。愛妾阿野廉子の皇子として立太子されながらも新田義貞に伴われて敗戦により自害した恒良親王。歌人としての才を持ちながら南朝公認征夷大将軍として信州を彷徨った宗良親王。伊予国を経由して瀬戸内海から九州へ渡り、薩摩,肥後を経て太宰府を落とした征西将軍宮の懷良親王。面白い本だった。2023/02/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/481425
  • ご注意事項

最近チェックした商品