感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
7
「讖緯思想というのは、天人相感の思想を基本とする神秘思想であり、一種の占星術の体系をふくんでいて、そこでは、たとえば、「天皇大帝は北辰の星なり」(『春秋緯合誠図』)といったぐあいに、天皇大帝が北極星として解されたりもしたようであるが、北極星のイメージは、天上の星たちの回転運動の軸として、自らは不動の中心に位置し、天上の最高神の象徴にふさわしいといえよう」 余り読むところはなかった本。2019/02/18
ペンギン伊予守
4
自分の中の記紀神話が完全に崩壊するほど破壊力がありました。歴史学者が資料をもとに学説を立てるのとは異なり、真理はどこにあるかと問い詰める哲学者らしいアプローチが成功しています。2016/12/17
Jimmy
2
いわゆる上巻を読んだのは早９年前。面白かったのに、続があるとは知らず、気が付いたら廃刊。やっと手に入れ読んで激賞！記紀の影のプロデューサーは不比等と、他の作家さんも今では当たり前に唱える説をこんな古くから唱えていたとはすごい。梅原猛がこの方のアイディアをもとに「隠された十字架」を書いた、ってのもすごい。文献を丹念に追って非常に丁寧に論理を積み重ねているのに、とても読みやすくてわかりやすい。ケツの方の伊勢神宮成り立ちの推論はもっと詳しく論じて欲しいと思います。2019/11/26
YYLR
0
どんな貴重な古文書も、その時代のパワーバランスの影響を受けているのかもしれないと感じた。2015/10/24
