感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
in medio tutissimus ibis.
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我々が普段接する、ヘロドトスやアポロドロス等によって整理されたギリシア神話以前の、神話世界ギリシャの中に生きた人のものの観方は如何なるものであったのかをみずみずしく本書は開陳する。そこでは一口にギリシア世界と言っても異なる国と風土、異なる時代と経済構造に暮らす人々異なる様に語り直されてきた神話がある。天地を創造した神でさえ、大地と夜と海との三説があったが、今日知られるのはヘシオドスの紹介したそれである。そこでは他神話と比較しても、また彼女自身の配偶者たちと比べても特段に大地の権威が強い、と言うのは目から鱗2019/04/23
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何かちょっと基本的な知識がない、という事実に立返った方がいい、と思ったんだけど私これ読んでるな…十代の頃に読んでるな…でも全面的に忘れてたな…。非常に読みやすい、入門書的な良書だと思った。ただ前半で「母なる大地の女神」というのは案外普遍的な信仰ではない、というような事を提示してたりするのに後半であっさり従来の「古い母系社会と地母神信仰対征服者の家父長制」の構図でモノを言ってる部分に「?」となったけど。2012/10/27
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