内容説明
歴史小説の第一人者が1001の名曲を精選し、数多の演奏を聴き比べ、魅力の真髄に迫る世界に比類なき、音楽をめぐる随想。
目次
交響曲
管弦楽曲
協奏曲
室内楽曲
器楽曲
著者等紹介
宮城谷昌光[ミヤギタニマサミツ]
1945年、愛知県蒲郡市に生まれる。中学生のとき、昼の校内放送で耳にしたクラシック音楽に衝撃を受ける。その曲はメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ホ短調で、初めて買ったレコードも、ハイフェッツのヴァイオリン、ミュンシュ指揮、ボストン交響楽団による同曲収録のものだった。1967年、早稲田大学第一文学部英文科卒業。出版社につとめ、雑誌編集のかたわら立原正秋に師事し、同人誌に小説を発表する。1972年、執筆に専念するため退社し、郷里の蒲郡に帰る。1991年、『天空の舟』で新田次郎文学賞を受賞。以後、『夏姫春秋』で直木賞、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、司馬遼太郎賞、『子産』で吉川英治文学賞を受賞した
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感想・レビュー
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KAZOO
130
久しぶりの再読です。この本によっていわゆる名曲というものを聴くのではなくそれ以外のいまだに聞いたことのない曲を探して時たま聞いています。宮城谷さんはかなりの作品を掘り起こして聴いておられるので参考になります。私などはまだまだひよっこみたいな気持ちにさせられます。2017/04/02
KAZOO
20
クラシックの入門書のつもりではなく、ひととおり名曲を聴いた後にクラシックから離れてしまった人に読んでもらいたいとのことで私にピッタリなので、ぱらぱらという感じで読んでいます(まだ全部は読んでいません)。何せ1000ページはあるのですから。しかも最初からいきなりマニアックな芥川也寸志の交響曲1番が出てきます。そのほか伊福部昭まで入っています。あまり有名でない作曲家が多いと思いました。2014/09/16
hr
3
なぜそこまで頑なにモーツァルト、ブルックナー、マーラーを拒むのか。いつかその理由を書いていただきたい(僕もモーツァルトは無くても困らないが)。マニャール、マデトーヤ、マルティヌー、フィビヒなど、決して日常的にコンサートにかかるとは言えない作曲家の作品が登場するのが面白い。あとウォルトンにかなり肩入れしている。聴き直したくなった。2018/01/07
BIN
3
歴史作家である宮城谷氏が好きなクラシックのうち1001曲を聴き比べして推薦するCDを紹介している。昔からクラシックが好きだったらしいが、好みが変わっていて大衆が好きな曲はあんまり好きじゃなかったりする。そのため、まずあまり知られていないような作曲家や、著名な作曲家でもマイナーな曲がよく出てくるので、あまり詳しくない私としては非常に参考になった。たまに私には参考になったけど、お勧めはしないとかいう曲もあり、確かにわたしだけの名曲だなと思える。しかしページ数は半端なく、全部読むのは大変。2012/11/17
以心0508
0
モーツァルトのモの字は出てくるけど、マーラーのマの字も出てこない。バーンスタインのバの字は出てくるけど、カラヤンのカの字も出てこない。ある曲については、まともじゃないとか、聴くのは人生の無駄とか、そこまでディスらなくてもいいのでは。 作者が好きな人にはどうぞ。2021/09/12