講談社現代新書<br> 古代インドの神秘思想 - 初期ウパニシャッドの世界

講談社現代新書
古代インドの神秘思想 - 初期ウパニシャッドの世界

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061455290
  • NDC分類 129.3

出版社内容情報

【内容紹介】
語は火であり、眼は太陽であり、思考力は月であり、耳は方位であり、気息は風である──。小宇宙と大宇宙の対応は何を意味するのであろうか。個体の本質アートマンと最高実在ブラフマンの一致とは、何であろうか。本書は、初期ウパニシャッドをもとに、古代インドに展開されたきわめて特異な叡知、神秘思想の本質を、はじめて解明した名著。 

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tsuneki526

4
古代インドの神秘思想の解説。40年ぶりに再読。当時も今も深い知識に裏打ちされたこの本はとても読みやすく、わかりやすい。仏教でも言及される現世の苦痛とそれからの離脱に対する思索がすでにこのころから現れていたことが興味深い。また、自己の本質に向かう手段としてのヨーガが結果として健康法としてだけでなく普遍性を持つ修法でもあることがわかる。しかし、再読して文字がこんなにも小さかったことに驚愕、というか最近の本は文字が大きくなりすぎでは?と思った次第。2021/02/14

isao_key

3
古代ウパニシャッドの教説を神秘思想と関連させ、古代的な表象・観念、呪術・祭式から解明を試みている。ヨーガとウパニシャッドとの関係について「初期ウパニシャッドでは念想がアートマンを観想する方法であったが、やがてヨーガの修法が広く採用されるようになる。安定した姿勢をとって坐り、感官のはたらきを制御し、呼吸を調節し、心を統一してアートマンの直観に至る行法がヨーガとよばれるのは、中期ウパニシャッド以後であるが、ヨーガの行法にある禅定や三昧は、仏教やジャイナ教が起きた時代に苦行者たちの間で実践されていた」という。2015/02/15

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