講談社現代新書<br> ファンタジーの世界

講談社現代新書
ファンタジーの世界

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  • サイズ 新書判/ページ数 180p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061455177
  • NDC分類 909

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

井月 奎(いづき けい)

33
ファンタジーへの思いがぎっしりと詰まった著者の心の吐露、表現と言ってよく、その成り立ちや定義を実にわかりやすく書いていて、ファンタジーの親である昔話、説話、メルヘンとの関りや、それらの定義をも教えてくれます。そこから思うのがメルヘンや昔話は物語の伝達や伝承の役目を担っていること、それはファンタジーへの昇華を待つさなぎの状態なのではないか、とのことです。創作する際に心にとめるべきことだと思います。いや、もっとたくさん発見があり教えがあります。ファンタジー好きな人はぜひ一読を。講談社には再版を強く願います。2017/04/21

ヒダン

19
コロボックルの話『だれも知らない小さな国』の作者がファンタジー論を語る。ファンタジーは特殊な法則を裏付ける特殊な論理が通っていて、この論理に則った出来事しか起こしてはいけない。これは読む前から同じ意見だった。ファンタジーは現実世界と非現実世界が区別されていて、二次元性の物語世界を持つ。非現実な出来事を伝えなくてはならないので文章力が必要。この二つは言われると確かにその通りだと思った。書きたい人に対して指針を与えるような語り口だけど、読み手としても読書メーターの感想とか振り返る時に参考にできそう。2016/08/30

作楽

13
これは面白かった~。ファンタジーとメルヘン(おとぎ話)の境界線や、書き手としてファンタジーの構想とか。ときどきすごく共感して、ときどき違う意見だなぁと感じて。まるで対話をしているようでした。2015/12/09

わちゃこ

8
手元に置きたい本でした。昭和53年発行の書籍なので、その点は考慮する必要があるかと思いますが、ファンタジーに対する考察が素晴らしいと思いました。2021/04/22

吟遊

7
これは面白い。佐藤さとるの自己紹介という部分もあり、持論もあるが、本の半ばにある、かなり客観的なファンタジー論が参考になる。現在の定説にそぐわない見解も含めて、参考になる。2016/08/01

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