感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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おくのほそ道が好きと言いつつ芭蕉のこと全然知らないと思って読んだ。奉公時代から永眠まで。句の鑑賞の仕方を知らなかったので、鑑賞の観点や言葉の選び方などが詳しくあり勉強になった。芭蕉が床に伏しながら、最後まで句を作り続けて、弟子たちにどっちがいいかと意見を求めていたのは印象的だった。芭蕉がある程度地位を確立してから、芸術に生きるために俗世を捨てて「軽い」句の道を歩み始めたのは、私にわかる時が来るかわからないけど、いつか理解したいと思った。古本ながら16版も出てる本で、当時は有名だった本なのかな、と思ったり。2018/12/14