出版社内容情報
幕末の蘭学者,高野長英は,「蛮社の獄」で渡辺崋山とともに幕政批判罪に問われ,脱獄そして自刃という数奇な運命をたどった.洋学史研究の第一人者たる著者は,長英の歩んだ道をたんねんに実証し,強烈な自我を貫きつつ,あらたな学問を切り開いた先覚者の人間像をみごとに浮かび上がらせる.最新最良の評伝.
内容説明
幕末の蘭学者、高野長英は、「蛮社の獄」で渡辺崋山とともに罪に問われ、脱獄そして自刃という数奇な運命をたどった先覚者として知られる。しかし、長英は何より学問の人であった。著者は、長英の軌跡をたんねんに検証し、強烈な自我を貫きつつ、新たな学問を切り開いた長英の人間像をみごとに浮かび上がらせる。最新最良の評伝。
目次
1 医業を志す―生いたちそして江戸遊学
2 研究と翻訳の日々―長崎遊学時代
3 新知識のにない手として―江戸で開業・開塾
4 蛮社の獄
5 放火・脱獄、地下潜行
6 兵書翻訳を業として―江戸潜伏時代の学問と思想
7 宇和島の日々そして自刃