岩波新書<br> 芭蕉、旅へ

岩波新書
芭蕉、旅へ

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004300953
  • NDC分類 915.5
  • Cコード C0292

出版社内容情報

「奥の細道」から三○○年.遥かみちのくの漂白の旅を綴るこの紀行文が,人々を魅了しつづける秘密はなにか.芭蕉が最晩年に描いた「旅路の画巻」には,農民・武士から市井の人々まで,旅のさなかに見つけたさまざまの人生が登場する.画巻の解読を通じて,芭蕉の見た旅の現実が文学作品になるまでを辿り,旅と文学の関係を考える.

内容説明

芭蕉が「奥の細道」の旅に出て、300年。遙かみちのくの漂泊の旅を綴るこの紀行文が、人々を魅了しつづける秘密はなにか。芭蕉が最晩年に描いた「旅路の画巻」には、農民や武士、市井の人々など、旅のさなかに見つけたさまざまの人生が登場する。画巻の解説を通じて、芭蕉の見た旅の現実が文学作品になるまでを辿り、旅と文学の関係をさぐる。

目次

1 描かれた旅(幻の画巻;旅路の画巻;旅路の画巻を読む)
2 旅を綴る(芭蕉の「旅の賦」;虚構と現実;芭蕉の文章;芭蕉の紀行文)
3 芭蕉、旅へ(ひとり旅;歌枕行脚;なつかしい人々;旅へ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

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【再読】芭蕉関連で1989年に読んだ本書を再読す。近世日本文学史を専攻する著者は、やはり何年も推敲をかけた「奥の細道」や、芭蕉死後に版行された作品を、文学的視点で解説する。芭蕉は、江戸で俳諧宗匠としての地位を築き、西行を始めとした豊富な古典の知識を持ち、旅に生きることを生き甲斐としていたことは理解できた。しかし、嵐山光三郎氏の著作を読むと、作品群は芭蕉自身の利潤を追求するものではなく、別の目的があると思えてくる。文学作品としては真の目的を隠すための虚構や省略があったと思えるのは穿ちすぎか?2020/08/23

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Y-112000/11/22

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