岩波ブックレット
ルソン島戦場の記録―たたかいと飢えの中を生きて

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  • サイズ A5判/ページ数 62p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000093026
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0336

出版社内容情報

アジア・太平洋戦争末期のフィリピンで1人の学徒兵が詠み続けた短歌には,飢えに苦しみ,死と向き合う戦場の実相が写し取られていた.地獄のような戦場から生還した学徒兵へのインタビューと戦場詠を通して戦争の本質に迫る.

目次

リンガエン湾にて
「修羅と餓鬼」を生きて(高野山;学徒出陣;輸送船;マニラ湾;転進命令;最前線)
土地の声

著者等紹介

沢田猛[サワダタケシ]
1948年東京都生まれ。1975年毎日新聞社に入社。静岡支局を振り出しに、東京本社整理本部、西部本社(北九州市)整理部、東京本社学芸部、生活家庭部などを経て、現在、社会部編集委員。主な著書に『黒い肺』(未来社)=JCJ“日本ジャーナリスト会議”奨励賞=などがある
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感想・レビュー

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白義

14
極限の戦場と言われるルソン島で学徒兵だった中村昌夫の記録を、自家歌集「修羅と飢餓」を中心に振り返っている。わずかな食料を求め生きた兵士が野生化した芋を掘り起こす飢餓の戦線模様が伝わる。強い湿気や赤蟻によって、死んだ兵士は二週間ほどで白骨化したという。さらにその兵士からは燐が燃え出し、夜光バクテリアが群がって死霊のごとく不気味に輝くとはまさに極限の戦場、この世の地獄である。かなり短いブックレットだが、戦場を振り返り、また実際に戦場で詠まれた歌が合間に挟まり迫るものを感じる2014/05/29

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