出版社内容情報
99年2月,高知県でドナーが現れ,97年10月の臓器移植法施行後初の脳死臓器移植が実施された.疑惑の「和田移植」から31年.この教訓を踏まえ,これまでの4例を通して移植医療の情報公開のあり方を多面的に検証する.
内容説明
移植医療の情報公開は、どうあるべきなのだろう。取材は、報道は…。公平な医療を実現するために私たちは何を検証し、何を報道すべきなのか。ドナーとレシピエント、かけがえのない「二つの命」を見つめながら、いまも手探りを続けている。
目次
はじめに 「和田移植」の教訓
1 揺れた報道
2 移植医療と透明性の確保
検証体制をどう確保するか
4 移植医療の将来
おわりに 「生」と「死」を見つめる