内容説明
エントロピーという言葉が話題になっています。エントロピーとはいったい何なのでしょうか。「オモチャ博士」の著者が、この分かりにくい概念をときほぐし、やさしく解説してくださいます。身近な例から話しはじめ、エネルギーとの関係、生命とは何かといった話、さらには社会現象にまで話は及びます。いわば「エントロピーのめがね」をかけて、世界を眺めようというわけです。著者が自ら描いた楽しい挿絵をみながら、しばしエントロピーの世界に遊んでみませんか。
目次
1 自然の変化には向きがある
2 エントロピーとは何か
3 エネルギーはどこまで利用できるか
4 マクスウェルのデモン
5 生命の不思議
6 文明とエントロピー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mr.Sampling man
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エントロピーについて深く理解できました。とても分かりやすかったです。2015/08/31
ハンギ
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エントロピーは物理学だけではなくて、経済学や情報理論などにも出てくるらしい。そのエントロピーは時間に関係する不可逆的なモデルではないか、というのが著者の主張であり、確かに時間に関係するのであれば、広範にその理論が成り立つのもわかる気がする。時間は不可逆だから、エントロピーは増大するらしい。気体の法則などをつかってわかりやすく説明しており、他にも永久機関が出てきたり、マクスウェルのデーモンが出てきたりと、多彩で面白かった。エントロピーは仕組み的にはよくわからないけど、増大するものを扱うときに便利らしい。2012/10/05