出版社内容情報
エントロピー増大の法則とは何か.エネルギーとはどう違うのか.この捉えにくい概念を,予備知識なしに読めるように分かりやすく説明し,生産活動が自然環境に及ぼす影響など,具体例を通して地球の将来をさぐる.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山口透析鉄
31
これも市の図書館本です。熱力学入門といった本で、著者のお2人は私も所属するエントロピー学会設立時のメンバーですね。小出氏は故人、のようです。 19世紀の自然科学者が、なぜ永久機関は作れないのか?蒸気機関の効率ってなぜ上限があるのか?といったような疑問を体系化して現代の熱力学や統計力学を構築してきた様が述べられていて、高校物理の参考書等にもなりそうです。 高校時代の私は図書室に置いてあった講談社ブルーバックスをだいぶ読みましたが、あのシリーズも率直にいってピンキリなんですよね。(以下コメント欄に)2023/05/06
Steppenwolf
1
Gこれも登録漏れである。ただこれを読み終えた頃は,読書メーターなど当然存在していないから「漏れ」と書くのもおかしいかもしれぬ。少しでも物理的直感を身につければと思い読んだ本の一冊である。著者の小出先生の教科書は他にもいくつか読んだ。ただ読書メーターに記録するのは明らかに場違いかと思っている。小出先生も既に鬼籍の人である。