岩波ブックレット<br> ベトナムの日本軍 キムソン村襲撃事件―証言 昭和史の断面

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ベトナムの日本軍 キムソン村襲撃事件―証言 昭和史の断面

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  • サイズ A5判/ページ数 62p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000032506
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0336

出版社内容情報

大戦末期,ベトナムのある村で日本兵が村民を襲う事件があった.村立博物館に収められた資料と聞取り調査にもとづき,抵抗の実態を探る.さらに独立直後ベトナム軍と共に戦った元日本兵の足跡を追う.

内容説明

ベトナムのある村で日本兵は何をしたか、現地の農民はベトミンを中心にいかに抵抗したか。

目次

はじめに キムソン村
村の「歴史博物館」
日本軍の襲撃
村民の抵抗
キムソン村襲撃事件の真相
アンフードン村の日本人兵の墓

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

S.Mori

9
日本軍が1940年代にベトナムの小さな村を襲撃したことについて書いた本です。著者がキムソン村に足を運び、生き残った人たちから聞いた当時の話がまとめられています。日本軍がベトナムに侵入したことさえ知らなかったので、この本に書いてあることは驚きでした。岩波書店らしい良心的な本だと思います。権力の側にいる人たちは、自分たちの都合の良いように歴史をまとめようとしますが、本当の歴史は普通の人々の生活の中にあります。それを掘り起こそうとした著者の努力に頭が下がる思いでした。2019/11/24

Takao

4
1993年9月20日発行(初版)。1940年の北部仏印進駐、41年の南部仏印進駐という言葉は知っていても、日本軍の食糧徴発により、200万人の餓死者を出した、ということくらいで、具体的に何があったのかはあまり知らなかった。キムソンという村では、ベトミンの指導下で「革命」が起き、これを察知した「日本軍」が村を襲撃したという。最後の方では、日本軍降伏後、インドシナ戦争でベトナムの人たちと主に戦った日本兵の記憶も語られる。著者吉沢南氏は2001年3月29日、58歳の若さで急逝。2017/02/10

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