出版社内容情報
「戦争ってなあに」と3つになる子がききました.何と答えたらいいでしょう.「あなたぐらいの子もみんな死んじゃうの」なんて言えますか? もっとふつうの生活の中にある戦争の怖さを一人ひとりが語ってほしいと呼びかける.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
78
2016年688冊め。水俣病やイタイイタイ病という公害が明らかになる遥か昔から、「川に毒を流すことは禁忌」という民話を語り継いでいたアイヌの話。戦地で遺骨を日本に返すために、せめて一片の骨でも、と手首を切り落とす話。民話というと『遠野物語』の印象しかなかったのだけれど、これから読むべきものは多そうだ。2016/09/04
おはなし会 芽ぶっく
8
小学校6年生に『戦争と平和』のブックトークをするのに読んだ本。異類婚姻譚(夕鶴など)の話から『鯉にょうぼう』→イタイイタイ病に繋がったり、同じくアイヌの話が繋がったり、と別の意味でも勉強になりました。こういう文化こそ次世代に繋がていかなくてはなりません。2019/06/17