蝦蟇の油 - 自伝のようなもの

蝦蟇の油 - 自伝のようなもの

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 410p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000003049
  • NDC分類 778.21

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒデキ

33
黒澤明監督の自伝です。物心がついてから、「羅生門」までの青春時代を関わった人たちとの思いでを軸に書かれています。 「トラトラトラ」事件が描かれているかな?と下世話な気持ちで読み始めましたが、逆に青春時代を振り返るまで時間がかかっていて、クリエイターの精神面での複雑さを感じてしまいました。 パート2が是非、読みたかったですね2021/12/06

Koki Miyachi

5
世界のクロサワ、黒澤明の自叙伝。この世に生を受けてから映画監督として様々な作品を残すまで。個人的な話から興味深いエピソードまで心に響く実に素晴らしい文章である。映画監督である前に人間としての魅力が伝わってくる。間違いなく100%真実を語っていると確信させる誠実さと率直さがここにはある。文章がキチンと像を結んでいるというか、曖昧さが全くなくて読んでいて心地よいのだ。モノの見方や価値観が確立していて一切の迷いがないからなのだろう。それが映画監督として孤高の存在にした根源的な資質なのかも知れない。2023/04/28

lovekorea

2
ボクがこの世で最も素晴らしいと思っている映画が『羅生門』なのですが、その制作現場の裏話が読めて感動いたしました。 それにしても、大らかで波乱に満ちて乱暴な時代を生きてきた方なのですな ( ̄▽ ̄)2018/04/06

sumjin

2
1910年生の黒澤が生まれてから1950年「羅生門」で世界的に監督として認められるまでを、1978年68歳の時に書いた自伝。父母、姉、兄たちから受け継ぎ学んだもの、親友、尊敬する恩師を綴る学生時代、助監督時代、山本嘉次郎監督に導かれた映像制作の心構え。シナリオ、演出、編集、ダビングまで鍛えられた。監督初作品の「姿三四郎」は1942年の作品。真珠湾攻撃の2年後だった。内務省検閲官に対する怒りが激しい文章から伝わる。映画製作の話は、内容と共に、その時代の動きも描いている。2015/02/07

HTたまにYN@ぬ 積読消化中

1
読み終えて何から書き出そうか悩んで結局、感想に困る本。彼の兄のことが知りたくて(前に検索して知った情報源を)確かめたかった。2016/03/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/56697
  • ご注意事項

最近チェックした商品