科学者心得帳―科学者の三つの責任とは

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  • サイズ B6判/ページ数 189p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622073277
  • NDC分類 407
  • Cコード C0040

内容説明

いま科学はどうなっているのか?科学者はいかに考え、なにを為すべきか?原発の事故隠し・データ捏造からポスドク問題まで。若い人びとへの絶好の指針。

目次

第1章 科学研究の楽しみと責任
第2章 科学研究の現場
第3章 科学者の倫理責任
第4章 科学者の説明責任
第5章 科学者の社会的責任
第6章 社会とともに生きる科学者

著者等紹介

池内了[イケウチサトル]
1944年兵庫県生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。総合研究大学院大学教授。宇宙物理学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

11
倫理、説明、社会的責任。責任は科学者には3つあるという。このことは、誰でも必要なのだが、とりわけ、後世に大きな影響を及ぼす史的存在としての科学者。38頁は非常にわかりやすい説明。導入部で問題の所在と研究成果と限界を述べ、方針を記述。次章では、問題を絞り、方法、条件設定を明示。次で結果の提示。図表の効果的使用を。新説と限界を述べて終わる。新潟県十日町市松之山の科学館「森の学校キョロロ」は地域からの文化発信、町民の科学者、等身大の科学、ということで市民大学院の自然科学版のようだ(158頁~)。OD問題も指摘。2013/07/12

ソーシャ

0
物理学者の著者が、若い研究者に向けて科学者の倫理について語った本。科学哲学についての記述で間違っている箇所(「アブダクション」の説明)がありますが、論文発表の倫理、科学研究の現場や研究者を取り巻く現状についてなどわかりやすく語っています。特に「より重大な結果に対しては、より信頼性のある証拠が必要」ということは心に留めておきたいものです2014/03/16

マキオ

0
科学者として活動して行く上で、どのような心構えが必要かについて記された本。科学研究に関する制度について、研究費の獲得や、研究成果発表のプロセスがどうなっているのか、また、その過程でどのような違反が行われてしまうのか、科学者が社会に果たすべき責任とは何か、どのような態度で社会に貢献して行くべきかなど、根本的なテーマが語られる。これまでに生じた沢山の事例とともに話が進むため、興味深く読み進めることができた。2012/01/14

くにお

0
科学者が果たすべき3つの責任を、大学院生や若い研究者の方々に向けて書かれた本。  以前著者の『物理学と神』を読んで、気になっていたので、借りて読んでみた。私の専門の言語学にしても、この本で述べられていることは大体当てはまるように思う。理論言語学は、それ自体は実用とは程遠いように感じられるが、最近は言語情報処理、人工知能との関係で、どんどん応用される可能性が出てきた。そうした状況のなかで、言語学も自分の専門に閉じこもり、社会とのつながりを意識せずにはいられなくなるのではないか。本書で主に対象となっている自然2009/04/15

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