ジョン万次郎―海を渡ったサムライ魂

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087734775
  • NDC分類 K933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

アメリカの小中学校で話題の書!
現地に残されていた資料をもとに、ジョン万次郎のアメリカ時代を中心に描いた物語。差別や文化の違いを学べる書としてアメリカで話題に。優れた児童文学に贈られるニューベリー賞オナー受賞。

内容説明

1800年代。アメリカ東部に暮らした初めての日本人、ジョン万次郎(中浜万次郎)。言葉も習慣も異なる地で、いじめや差別にくじけることなく、強く生き抜いていった秘訣は何だったのだろう?アメリカに残された記録や資料をもとに、日本が誇るバイリンガル、ジョン万次郎の青春時代を鮮やかに描いた物語。2011年ニューベリー賞オナー受賞。

著者等紹介

プロイス,マーギー[プロイス,マーギー][Preus,Margi]
児童文学家、劇作家。初めての小説『ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂』がニューベリー賞オナーをはじめ、数々の児童文学賞を受賞。絵本も手がける一方、Colder by the Lake Comedy Theatreのディレクターも務める

金原瑞人[カネハラミズヒト]
翻訳家、法政大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

379
著者マーギー・プロイスのデビュー作ながらニューベリー賞オナーをはじめ、数々の児童文学賞を受賞とのこと。ただ、児童文学とも思えない書き方なのだが。巻末にたくさんの参考文献一覧が付されているが、綿密な取材と考証に基づいて、概ねは史実通りに描かれているようだ。14歳で漁船が難破、漂流し、期せずしてアメリカに渡って10年後の嘉永3(1851)年に帰国した万次郎の、文字通り波乱万丈の半生を描く。残念なのは、帰郷後はエピローグでしか語られないこと。ここにも万次郎の並々ならぬ苦闘の歴史があったと思うのだが。2023/02/25

☆よいこ

90
YA。14歳の万次郎は4人の仲間と漁に出て遭難し、無人島に流れ着いた。鳥島で死にそうになっていた所をアメリカの捕鯨船ジョン・ハウランド号に救出される。仲間はハワイで下船するが、ホットフィールド船長に気に入られた万次郎は「ジョン・マン」と呼ばれ、アメリカに行くことを決意する。船長の養子として教育を受け、馬にも乗れるようになった。漁師の子だった万次郎は侍に憧れ、侍の精神を持っていた。帰国を夢見た万次郎は19歳で再び船に乗り日本を目指す。▽事実を元に書かれたフィクションだが、とても面白かった!世界は広い。2021/07/04

けいご

71
歴史の教科書だけでは感じとることの出来ない世界の広がりやその素晴らしさをアメリカ人としてのジョン万次郎が僕の傍で清々しくも生き生きと語ってくれた気がする1冊★コレはガチでジョン万次郎ファンになっちゃうねw日本の歴史小説とは全く違う描かれ方も魅力的でした。万次郎は自分の中にある探究心に目を背ける事なく突き詰めて生きて行くのだけれど、その探究心のお陰で日本が開国出来たと考えると「探究心こそ生きる力であり世界を変える力なんだ!」と感じました★とても気持ちのいい1冊でした★2022/05/13

まさ

36
ジョン・マンの半生記。井伏鱒二の記す漂流記とはまた違った印象を持つけど、彼の探求心の素晴らしさに変わりはない。初めて目にするものへの表現もまたおもしろい。「地図」を見て、"招待状"のよう、"みにこい"と書いてある――読みながら一緒にわくわくしてしまった。アメリカで読まれている1冊だが、当時の状況についてどのような印象を持つのかも気になる。2020/08/02

壱萬弐仟縁

35
いじめや差別にくじけない(表紙見返し)。2010年初出。アメリカ人は、万次郎がまったく知らないことをたくさん知っている。そして彼らが知っていることを、万次郎はなにも知らない(98頁)。これは、1841年のことであったようだ。ジョン・マン作のクジラのスケッチ(123頁)は特徴はおさえられている。43年、万次郎16歳。日本を離れて2年以上。4分の3は船上暮らし。ニューベッドフォード波止場へ(136頁~)。家畜に小川。乗馬。日本では許されなかった楽しみを享受できた(148頁)。彼は学校に通ったことがなかった。 2014/11/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5098570
  • ご注意事項

最近チェックした商品