地中海世界とローマ帝国

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  • サイズ B6判/ページ数 388p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062807043
  • NDC分類 209
  • Cコード C0322

内容説明

前七五三年の建国神話に起源をさかのぼる都市国家は、なぜ地中海を覆う大帝国を築くことができたか。熱狂的な共和政ファシズム、宿敵カルタゴを破った「父祖の遺風」など興隆の秘密を説き明かし、多神教から一神教への古代社会の変貌と帝国の群像を描く。

目次

第1章 前一四六年の地中海世界
第2章 世界帝国の原像を求めて
第3章 イタリアの覇者ローマS・P・Q・R
第4章 ハンニバルに鍛えられた人々
第5章 地中海の覇者
第6章 帝政ローマの平和
第7章 多神教世界帝国の出現
第8章 混迷と不安の世紀
第9章 一神教世界への大転換
第10章 文明の変貌と帝国の終焉

著者等紹介

本村凌二[モトムラリョウジ]
1947年、熊本県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。文学博士(西洋史学)。東京大学大学院総合文化研究科教授。欧文学術誌“KODAI”編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

クラムボン

16
4年前に塩野七生の「ローマ人の物語」第6巻を読んだ処で中断していた。再開するのには勢いも必要で…これまでの復習と予習も兼ねて「興亡の世界史」の「04:地中海世界とローマ帝国」を読んでみた。全15冊のシリーズと1冊完結本では、密度が違うのは当然なのだが、それを抜きにしても、物足りなさを感じた。しかしこの物足りなさが、逆に「ローマ人の物語」を読みたい気持ちを刺激してくれたので、結果オーライですね!2024/04/13

羊山羊

15
ローマ史の何が面白いって、拡張→内紛→拡張と、とにかくドラマが耐えないことだ。通史の勉強に手を取ってみたけど、テンポの良さにすぐ引き込まれる。 2023/01/20

kanaoka 56

9
父祖の遺風を実践し、失敗を学び、名誉、征服の栄光を重んじる文化が作り上げた古代帝国。キリスト教がはびこり、ゲルマン人傭兵に依存するようになり、人々の視線が現実世界から内面の抽象世界に向けられるようになたとき、西ローマは終焉を迎える。そして、キリスト教を新たな支柱、パワーの源として、ビザンチン帝国が立ち上がってくる。 まさに、「ローマ帝国の歴史には、人類の経験のすべてがつまっている。」2020/08/06

tieckP(ティークP)

9
執筆するための立ち位置が難しい本で、ローマの通史はいくらでも出ているうえに、著者の本村氏自身が中公の「ギリシア・ローマ」のローマ部分を担当しているので、もはや力作としての通史は書けない。というところで人物に焦点を当てたこの本になったのだと思う。重要な人物を追っていけば通史になるよね、という古典的な手法を敢えて選んで、やっぱりこれが人間が読む分には面白いじゃん、と言いたそうな書きぶり。あまり全体をつなぐ糸/意図は見えず、名著の雰囲気はないが、こういう緩い本を書く専門家が少ないという点で貴重かもしれない。2018/04/04

fantamys

4
大河ロマンという言葉があるのも納得のドラマチックな興亡史。ローマを語ろうとすると誰しもこんな風に饒舌にならざるを得ないのかもしれない。2024/04/11

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