出版社内容情報
過労や悪質な労働環境によって起きる「職場流産」ともいえる悲劇.なぜ悲劇は繰り返されるのか.働く女性が迎える妊娠・出産・育児といった局面で,セーフティネットはしっかり機能しているのか.彼女たちが抱える社会的リスクを,当事者の切実な声から描きだす渾身のルポルタージュ.
内容説明
妊娠しても、様々な理由からハードワークを続けざるをえず、その結果「いのち」が失われてしまう―「職場流産」という悲劇。なぜ悲劇は繰り返されるのか。セーフティネットはしっかり機能しているのか。雇用情勢が厳しくなっているいま、妊娠・出産・育児といった局面で働く女性やパートナーが抱えざるをえないリスクは、ますます切実なものとなっている。これは、日本社会の持続可能性にかかわることであり、誰にとっても他人ごとではない。「子を産み育てる人」と、それを「支える人」という両者の視点から、当事者たちの切実な声を描き出す。
目次
第1章 生きるすべを失う―妊娠解雇
第2章 雇用崩壊が生む悲劇―職場流産
第3章 子どもか、仕事か―迫られる選択
第4章 悲劇の舞台裏―職場流産の背景と周産期医療の現実
第5章 いのちを預かる重み―保育所が抱える問題
第6章 「支える人」を支える
第7章 ワーク・ライフ・バランスを実現する職場
終章 働き方、社会のあり方を問う
著者等紹介
小林美希[コバヤシミキ]
1975年茨城県生まれ。水戸第一高校、神戸大学法学部卒業。株式新聞社、毎日新聞社『エコノミスト』編集部記者を経て、2007年よりフリーのジャーナリスト。若者の雇用、結婚、出産・育児と就業継続などの問題を中心に活動している。著書に『ルポ 正社員になりたい―娘・息子の悲惨な職場』(影書房、2007年、日本労働ペンクラブ賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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