目次
序章 ランドスケープ・アーキテクチュアの伝統―アートそれとも社会貢献?
第1章 社会を映す庭
第2章 アートとしての庭
第3章 トーマス・チャーチによるモダニズムへの転換
第4章 アメリカン(あるいはカリフォルニア)ドリームの彼方
第5章 裏庭から都市へ
第6章 孤高の古典主義者
第7章 大学教育の近代化
第8章 第1世代の組織事務所―実践のための新しい受け皿
第9章 環境主義―アートに影を落とす科学
第10章 第2世代の組織事務所
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Matsumoto Kazuya
1
1945年から1970年代のアメリカにおけるランドスケープアーキテクト(LA)の業績の変遷がまとめられている。建築家と都市計画者とLAとは何が違うのか。LAは、何をもってして風景をデザインしたのか。社会的、芸術的、哲学的、生態学的…さまざまな視点がある中でアメリカのLAは育まれたんだと感じた。美術における写実主義から印象派へ移ろいで行くようにLAも何が自分たちの職能なのかを、当時の社会の中で主張していたのだと感じた。違う視点から見る建築はこれまた興味深くコルビジェは非難の対象であった。楽しい!2012/03/30