Lapita books<br> 新幹線をつくった男 島秀雄物語

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新幹線をつくった男 島秀雄物語

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  • サイズ B5判/ページ数 287p/高さ 19X22cm
  • 商品コード 9784093410311
  • NDC分類 686.21
  • Cコード C0095

出版社内容情報

昭和の政治、経済、国際関係までが絡み合った、東海道新幹線誕生秘話。そして、それに関わった偉大なエンジニア島秀雄の人物物語でもある。貴重な未発表写真やデータ、これまで伏せられていた本邦初公開の裏話も満載。

内容説明

鉄道史上に残る大傑作「デゴイチ」と「新幹線」。驀進する黒い鋼鉄と軽やかに滑る流線型ボディ、漆黒の重量感とホワイト&ブルーのスピード感、過去と未来、戦前と戦後、何もかもが正反対の2つの乗り物を、計画し、設計し、実現させた男がいた。今世紀日本が生んだ最大のエンジニア・島秀雄である。

目次

デゴイチとは何か
世界旅行
国産標準自動車
弾丸列車
復興期
高速台車振動研究会
湘南電車
さらば、国鉄
父・安次郎
十河信二〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mazda

44
新幹線を作っていた頃は、技術者は月月火水木金金で働いていたそうです。まるで海軍みたいですが、それでも不平が出なかった、とのこと。「楽しくてしょうがなかった」とうのは、やはりいい時代だったんだな、羨ましいなと思います。トンネルでパンタグラフが壊れたり、雪がまとわりついて取れなくなったり、実際に実証実験をしてみないとわからないことがたくさんあったそうで、そういったことを1つ1つつぶしていった結果が、今日の新幹線に生きているんだな、と思います。日本が世界に誇る技術だと思います。2014/11/26

手押し戦車

16
技術とは異分野を超えて一つの目標に向かい一丸となるとそれぞれの得意分野が融合し一つの作品が出来る。ピアノを弾く人がバイオリンは弾けないけど協力することにより強みを出して行く連携など新幹線を開発するまで多くの人の情熱や技術が組み合わさって世界最高峰の曲がオーケストラとなり奏でられる。機関車から電気化へ世界銀行からの融資を得たり復興するという大きな夢とビジョンが共有されてたからこそ苦労を乗り越え実現出来た。技術とは1から考えるより10から学んだ方が知恵が出る。授業料を払ってでも学ぶ謙虚さが物創りを支える2014/10/10

鐵太郎

14
日本の技術と精神は、戦前戦後を通じて、常に前に向かって進んでいました。たんなる模倣・猿まねと罵倒された面も、もちろんあります。劣っていたもの、誤っていたもの、間違っていたものはたくさんあります。欧米に比べ、裾野となる経済的・技術的基盤の狭さはどうにもなりません。にもかかわらず、不利な環境の中で、ノスタルジーでも感情論でもなく、日本の工学技術は優れた業績を上げ、それを戦後に引き継ぎました。この本はその一つ、鉄道技術について、スーパーエンジニアとして確たる足跡を残してくれた島秀雄の物語です。2005/11/22

Uzundk

10
文句なしに良書。蒸気機関車の設計主任であったが、新幹線開発当時は「副総裁格の技師長」であり、それ自体の設計図を引いてはいないし実製作をしてもいないだろう。ではなぜ、新幹線をつくった男なのか。それは新幹線が単体の工業製品では無く、公共交通システム、事業の1つとして設計しそれを推し進めた主役であるからだ。ものを作る事に始まり、事を作る事を成し遂げた偉人の哲学を垣間見ることが出来る。新幹線は技術的な跳躍では無く、そこまでに積み重ねられた技術と知識の新しい集大成であり、斜陽だった鉄道の潮流を変えた傑作だったのだ2015/06/15

たくのみ

9
新型車両に沸く新幹線。先進のデザインと機能性は0系以降の伝統だが、その新幹線を作った島秀雄の物語。D51、湘南電車、はてはS型便座まで、この人のデザインはまさに国鉄の顔だった。明治以降のレールの幅改訂問題、国鉄の迷走、巨人・十河信二氏の果たした重要な役割などがとても読みやすく語られている。そして、世界にはばたく新幹線。見事なプロジェクトXなのだ。出発式に最大の功労者が呼ばれない事態にも、「走ってくれればそれでいい」という謙虚な姿勢。「直角・水平主義」という姿勢も学びたい。2013/12/02

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