内容説明
念じるだけで動くASIMO。サルと同期して歩くヒト型ロボット。人口網膜、BMIリハビリテーション。これらは日本が世界に誇るBMI―脳情報を読み取り機械につなぐ技術―の結晶だ。脳神経科学は臨床応用として脳や心の病気を治療するだけでなく、情報通信、教育、マーケティング、経済学、政治学とも融合して、関わる分野の裾野を広げる。文部科学省ほか各省庁では脳情報活用の研究開発を始めている。神経科学、臨床医学、物理学、数学、工学、技術者らがチームワークで世界一に押し上げた基盤技術を日本でどう活かすか?どうしたら少子高齢化の問題を解決し、日本の新産業となるのか。人体への影響は?倫理的な課題は?世界的第一人者による脳神経科学の現状と未来への提言。
目次
序章 20XX年
1章 BMIが開く未来
2章 脳の働きと人工感覚器
3章 BMIを実現させた技術
4章 神経科学が変わる
5章 超能力とBMI
6章 倫理4原則
7章 BMIにつながるまでの道のり
著者等紹介
川人光男[カワトミツオ]
1953年富山県生まれ。脳神経科学者。76年、東京大学理学部物理学科卒業。81年、大阪大学大学院基礎工学研究科物理系専攻博士課程修了。工学博士。同大講師を経て88年、ATR視聴覚機構研究所主任研究員。2003年よりATR脳情報研究所所長、10年よりATR脳情報通信総合研究所所長。06年朝日賞ほか受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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