内容説明
烏合の衆という言葉があるように、鳥といえば群れたがるものである。しかし、なぜかれらは群れをつくるのか?そのことに近代科学のメスが入れられたのは、ごく最近のことである。鳥が群れることの意味と、われわれが目にするなにげない鳥たちの行動を、最新の社会生物学の知見から解き明かす。
目次
第1章 いろいろな群れ
第2章 ねぐらはエサの情報センター
第3章 鳥は寝る前に集まる―就塒前集合の意味
第4章 みんなで食べるとどうなるか
第5章 弱い鳥でもみんなで防衛
第6章 目の数を増やすか、うすめるか
第7章 一人と群れとどっちがいい?―最適群れサイズ
第8章 群れは利己性の産物
第9章 警戒声は誰のため?
第10章 小鳥は昼間に仇討ち―モビングの行動学
第11章 群れの中にも不平等―順位制
第12章 鳥たちの寄合所帯―混群
第13章 みんなで通れば恐くない―混群の意味
第14章 寄らば混群のかげ
第15章 群れの中でもだましあい