内容説明
老いの悪徳と美徳、老人だけに許される愉しみ、そして人生の深い味わいを、八十路を迎えた稀代の名文家カウリーが滋味豊かに綴る。深く確かな洞察力と人生経験に裏打ちされた、本物の老人エッセー。
目次
第1章 八十歳からの老いの国(入国手続き;老いを告げる肉体からのメッセージ一覧 ほか)
第2章 老いの技術(八十歳からの未来を考える;長生きの種族たち ほか)
第3章 黄金の老年(老年を語る;老いに効くクスリ ほか)
第4章 失われた時を求めて(老後の計画;老人よ、大いに語れ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
讃壽鐵朗
3
40年前のアメリカ老人たちの問題が、現在日本人に当てはまることが多いようである。が、やはり国の違いは大きい。2017/03/17
R As Well
1
面白かった。老人が必要とされる社会構造ではなくなっていくなか、一個人としての高度で神聖な複雑性を持っていたはずの自分という人間が、老いを重ねるに従って「人の良い老人」「口うるさい老人」のせいぜい二種類か三種類の単純な個性に収斂されていくことの恐怖は、本当の「老い」をいまだ経験しない我々にも想像しやすいものかもしれない。その中で著者は「ずっと自分であること」の大切さをつぶやいて話を閉じる。『The Ice Palace』でのサリー・キャロルの北部への旅が想起された(フィッツジェラルドは44歳で死んだけど)。2018/08/13
T
0
のほほんとしてた。あと活字がでかい。2016/02/15
ベータケ(betake)
0
エッセイ2020/06/18