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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yanoms
4
とあるパラグアイの「日常」。マテ茶農園で血の汗を流しながら働き、戦争で何の意味もなく命を落とす人々。この物語の根底にあるのは貧しさに対する無力さだ。その対極に位置し、救いとして描かれるのが、全てを許すグアラニー語、そしてチャコの大地と一体化したキリストだ。手が届く平穏な言葉だけの「日常」には何の意味も無い。骨と皮だけになっても働き、血と泥にまみれ、獣と同じ臭いを纏う生活を受け入れてこそ、幸せな「日常」も見えてくる。2011/06/17
HAMSUKE
3
著者は自分の言いたかった事を余さず書き尽くせたんじゃないかと思えます。とても充実した内容、傑作です。2009/11/22
wakipi
1
今は手元に無いけれど、ひたすら感動して、好きな頁を書き写し、そのシーンの絵を描いた。語りの力に圧倒された本だった。