感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
崩紫サロメ
10
1978年の「世界の歴史」の1冊で、本書については講談社学術文庫で復刊されている。まだ「近世」という言葉があまり普及していなかったとか、それでも十二世紀ルネサンスは知られていた、とかそういうことを確認したかったりする。近年の「世界の歴史」(講談社では興亡の世界史)はテーマ史的で掘り下げたものが多いく私は好きだが、この頃のものは人物を中心に、研究史は控えめに描いており、初学者にやさしいように思う。どちらが良いとは言いにくいが、電子版などで新旧両シリーズが読めればいいと思ったりした。2019/12/19