岩波セミナーブックス<br> デュルケム「自殺論」を読む

岩波セミナーブックス
デュルケム「自殺論」を読む

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 19X14cm
  • 商品コード 9784000048996
  • NDC分類 368.3
  • Cコード C0336

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nranjen

5
最近お気に入りの『まんがで読破』シリーズのデュルケムがないので、『自殺論』を読む前に、事前にマッピングしてからのぞむため手に取った。セミナーの記録ということもあり非常にわかりやすく、とっかかりをつかむことができたと思う。50年弱年月がたってしまったこともあり、著者の問題意識と今自分が持つ問題意識が異なっているとは思うが、古典的名著とは、やはり変わず対話を用意してくれているものだと思った。2020/07/06

nappa

5
さすが『自殺論』の訳者とあって、とてもわかりやすい。自己本位的自殺とアノミー的自殺に関して、まだまだ理解不足であったので、この本を読んですっきりした。また、デュルケムは個人主義に対して、否定的な見方をしていたのではなく、複合的な見解を示していて、むしろ新たな個人主義に期待していたという点がとても興味深かった。2015/06/18

ブロッコ・リー

4
デュルケム「自殺論」を訳された著者からの市民セミナー記録。著者も「出席者の中には院生の方も多く、このような機会が大学の中でも少ないのかなと、、」とあるように36人ほどの市民講座とは思えない内容の濃さ。1989年初版だが、古典の解説が故の現在に通じる普遍性がある。アノミー的自殺は個人主義の所産ではあるものの、デュルケムはまだ個人主義の共通の価値観を共有することで防げるのではないかと考えたらしい。2020/12/17

シュミットさん

2
本書は『自殺論』の訳者である著者が、デュルケムについてセミナーで講義したものをまとめたものである。したがって、多少話が前後するものの、非常に分かりやすい。さて、デュルケムが示した社会学の「規準」として「社会的事実を物のように考察せよ」がある。私はこれを社会的事実を既成的・実体的なものと捉える見方と考え、それよりはジンメルのような動的なプロセスのなかで捉えるアプローチがよいと思っていた。しかし、本書を読んで、そうしたデュルケムへの評価はあまりに単純なものであると痛感した。すばらしい啓蒙書だと思う。2009/05/24

jansenist

1
もっとも個人的な行為のように思える自殺を社会学的な見地から考察したデュルケム。果たして社会的な状況さえあれば、そういった要因さえあれば、誰もが自殺を行為し得るのだろうか……。2013/08/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/163273
  • ご注意事項

最近チェックした商品