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連歌の世界 from books.google.com
中世人がもっとも愛した文芸の全貌。創作しつつ味わい、味わいつつ創作する、機知と友愛のアート。二条良基・一条兼良・宗祗ら天才の仕事を軸に、能・茶・花をしのぐほどの ...
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... 連歌の世界である。衆知のように連歌懐紙は折紙二紙を半折りして四葉の帖としたものであるが、その綴じ糸は紙捻である。はじめは素朴な仮綴風であったものが、のちにはこの紙捻に糊をつけ、漆を塗り金銀箔をつけて装飾化もして、この連歌懐紙の紙捻綴は ...
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... 世界の形成に大道を開くことにもなった。連歌の世界は仮構の世界であるが、連歌の作者がその作品の中に、自己の真実を託することができたとしたならば、それはおそらく定家的方法においてのみ可能であったと思う。定家が没したのは仁治二年(一二四一)の ...
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... 連歌至宝抄』や『連歌新式註』などを著し、『源氏物語』の注釈書も残している。紹巴の弟子には、『無言抄』を著し、また秀吉 ... 世界でも「俳諧の連歌」というものがあり、救済と二条良基による准勅撰連歌集『菟玖波集』にも「俳諧」の部がもうけられて ...
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伊勢の地を背景に広がる連歌の世界。開巻の発句に伊勢神宮の御神楽をうたい、八年にわたる四十四句の世吉連歌三十三巻をおさめた。加えて三人の随筆(留書)をかさね、連歌の ...
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... 連歌は世界観を探究したり、世界観を形成したり、世界観を表現したりすることを意したものでないことは申すまでもないことであるから、共處に直接に「構築されたる「世界観」を見出すことが困難なのはむしろ當然であらう。たゞ世界の中に知的に存在する ...
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... 連歌では、それこそ新しい風俗であり、新しい語彙である茶の湯が詠み込まれることはなかったが、玄哉がたまたま「わび ... 世界を知るにつれて玄哉は茶道具を買い集めて見せるだけのような茶の湯にしだいに批判的になっていったのではあるまいか。玄哉の連歌 ...
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歌論家でもあった。連歌の世界というものが和歌の遊戯的なものから脱して文芸として独立し、連歌の美的本質が認識されたのは良基によるところが極めて多い。良基ほど連歌の芸術性のことについて深く考えた者はなかった。彼には極めてすぐれた連歌論書が ...